ゲームで結ばれた「運命共同体」
プロゲーマー夫婦

プロゲーマー夫婦 ももち × チョコブランカ

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プロフィール

ゲームセンターで出会ってから10年。ゲームを通じて知り合い、ゲームを通じて絆を深めていった2人の物語をご紹介します。

最初の出会いはゲームセンター。「拳を交えて」

お2人の出会いについて教えてください。

祐輔さん(以下、ももち): 出会いは10年前、愛知県のとあるゲームセンターでした。
僕は日本でプロゲーマーという職業が誕生する以前から、ずっと対戦格闘ゲームが好きだったんです。
ゲームが生活の中心というか、本当にそればっかりやってたぐらいで。
ある日、そのゲームセンターでストリートファイターの大会が開かれるということで、初めて行ってみたのが出会いのきっかけです。

裕子さん(以下、チョコ): 私がそのゲームセンターで店員として働いていたんです。
元々、私もストリートファイターなどの対戦格闘ゲームが大好きで、大会の企画や運営なども任されていて。
そこにももちが出場選手として参加していたんですよ。
当時、ももちは強豪プレイヤーとして名古屋を中心に名を馳せていた頃で、ゲーム雑誌などでも取り上げられていたような有名人だったんです。私からすれば、「あの有名なももちさんが来てくれた!」というような感覚でした。

そのゲームセンターでお2人は仲良くなったんですか?

ももち: いいえ。おそらく、その時は会話すらしていなかったと思います(笑)
ただ、初めての出会いとしてチョコが大会を運営していたというのは覚えていますね。

チョコ: 仲良くなったのは、これまたゲームセンターなんですけど名古屋市の大須というところに「ゲームスカイ」という、ゲーマーにとっては有名なお店がありまして。
2015年に閉店しちゃったんですけど、私は当時、ストリートファイターにハマっていた時によく通っていたんです。
そこで初めて、ももちと対戦して。対戦後、私の方から「対戦ありがとうございました」って話しかけました。

ももち: 拳を交えてお互いのことを知る。格闘ゲーマーっぽい出会いですね。

チョコ: でも、ももちはとても寡黙な人で、会話がそんなに弾むようなタイプではなかったんですね。
ゲームスカイには他にも仲良くなったゲーマーの方はたくさんいたんですけど、ももちとだけはイマイチ仲良くなりきれなくて。
でもゲームが強くて本当にカッコ良かったので、私はもっと距離を縮めたかったし、どんどんももちのことが気になるようになっていったんです。

「ゲームセンターはサバンナ」2人が付き合うことになったきっかけとは?

やっぱりチョコさんからすれば、ゲームが強い人が恋愛対象としても上位ですか?

チョコ: 私にとっては、イケメンでゲームが弱い人よりも、普通の顔(?)でゲームが強い人の方がずっとカッコ良いと思ってました。

ももち: ちなみにゲームセンターの格闘ゲームコーナーというのはサバンナと一緒なんです。
例えが正しいかどうかはともかく、「強いオスがメスにモテる」というイメージはありましたね。
当時はまだ、ゲームセンターで格闘ゲームをやっている女性というのは珍しかったので、チョコのことはもちろん意識はしていました。

チョコ: サバンナって、そんなイメージあるか?(笑) 私は純粋にゲームが好きだったので、恋愛目的でゲームスカイに通っていたわけではなかったのですが。男性ばかりの中でも浮かないようにあえてズボンやジャージでゲームセンターに行ったりとかはしてましたね。

サバンナでお互いに意識はしていたんですね(笑)
それからお2人が付き合うことになったきっかけはなんですか?

チョコ: ももちを見ていてシャイな性格ということがわかったので、ある日、勇気を出して私の方からご飯に誘ったんです。
そしたら、実はめちゃめちゃ普通に喋れる人ということが判明しまして(笑)
その時はゲームの話ばかりでしたが、たくさん会話をして一気に距離が縮まったんですよね。

ももち: どっちから切り出したのか覚えてはいませんが、その日にはもう「付き合おっか」っていう流れができていました。
付き合い始めてからはすんなり同棲するようになり、ずっと一緒にいるようになって、現在に至ります。

ゲーマーカップルは何が良い? 結婚を決めた理由

ゲームセンターで運命的な出会いをして、お付き合いすることになったお2人ですが、お互いにゲーマーということで良かったことを教えてください。

ももち: 最高なのは「デート場所が毎回ゲームセンターでも怒られない」というところです。
チョコがゲーム好きなので、常にゲーセンデートでも楽しく過ごせるというところがゲーマーカップルの最大の強みだと思います。
唯一、ゲーセン以外でデートした場所は水族館ぐらいですかね。チョコはゲーム以外にも歌とか車とか、多趣味なんですよ。僕は趣味という趣味がなく、ゲームにひたすら打ち込み続ける人生で。

チョコ: 逆にゲーム以外の趣味はぜんぜん合わないんですよ、私たち。
食べ物の好き嫌いも、性格も、真反対な2人と言っても過言ではありません。
共通しているのは「ゲームが好き」ということ、そして2人とも「夫婦間で思ったことはハッキリ言う」ということですね(笑)
今でもそうですが、めちゃめちゃ喧嘩する夫婦(カップル)だと思います。

喧嘩をしながらも、10年も一緒にいるわけですもんね。結婚を決めた理由はなんだったんですか?

ももち: 結婚をすることにしたのは、本格的にプロゲーマーになることを決心して、上京(東京移住)をしたことですね。
ただの趣味としてゲームにひたすら打ち込んでいた時期は将来への不安もあり、なにかと衝突することが多かったのですが、2人で上京してプロゲーマーとして生きていく覚悟を決めた時に結婚の決意を固めました。

チョコ: 私は当初、こんなに一生懸命にゲームに打ち込んでいる人(ももち)ならプロとして通用するんじゃないかって思って、色々と行動を起こしていたんです。
プロゲーミングチームに英語でメールを送ったり、ももちを売り込むための活動をしていました。
そんな中、私たち2人をスカウトしてくれたアメリカのチームと出会いまして、晴れて2人ともプロゲーマーになることができたんです。

「日本初のプロゲーマー夫婦」実際に結婚してみて、どうですか?

たびたび、夫婦でテレビ番組出演をされていますが、内容によっては夫婦喧嘩のシーンを取り上げられることもありますよね。実際に結婚してみて、どうなんでしょうか?

ももち: 「感情のチョコ」と「理のももち」と言われているんですが、チョコは感情的になってキレるんですよ。
その感情的にキレているチョコを見て、冷静に理でキレ返してしまうという。

チョコ: 私はちょいちょい、メンタルがブレる人間なので感情的になることはあるんです。
でも、私が怒る時っていうのはめちゃめちゃ仕事が忙しいのに、ももちが家事をまったく手伝わない時ですよ!
ご飯も作ってくれたことないし、「共働きなのになんで!?」って。

その話を聞くと、100%ももちさんが悪い気がしますが…

ももち: そうですね。なので、積極的にごんすけ(飼い犬)の散歩に行ったり、「家事を手伝うからゴメン」って謝ることで許してもらっています。

なんだかんだ仲良し夫婦ですね(笑)
夫婦になって良かったと思うことはありますか?

ももち: お互いにプロゲーマーなので、仕事に理解があるというのが一番です。
プロゲーマーという職業はまだまだ珍しいし、世間的に理解されないことも多いんですよ。
1日ゲームをして遊んでいるように見られたり。もしも僕が独身だった場合、結婚するパートナーの第一条件が「仕事への理解」なのですが、チョコは最初からそれをクリアしているので、良かったと思います。

チョコ: 私たち夫婦はお互いにプロゲーマーであり、運命共同体なんです。
ももちが練習に集中できるようにするため、ももちが大会で良い結果を残せるため、様々なサポートや協力をしていく覚悟があります。
結果が伴わないこともあるし、会社を経営していればお金もかかるし、色んな危機がありますが、2人で乗り越えていかないといけない。
喧嘩をすれば感情的になって「もう離婚だ!」なんて思う時もありますが、かつては共通の趣味だったゲームが共通の仕事になり、それが絆になって10年も一緒にいるわけで。
そういう関係性(運命共同体)だからこそ簡単に離れたりしないんですよね。そこが良かったと思います。

「共通の趣味がゲーム」の2人からNconへのメッセージ

ゲームという共通の趣味をきっかけに運命共同体となったお2人から、オタク婚活をテーマにしているNconへメッセージをいただければと思います。

ももち: 僕の経験則なんですけど、10年前はゲーム好きの女性がゲームセンターに通い詰めていれば100%、彼氏ができていたんですよ。

チョコ: 大げさ過ぎない?(笑)

ももち: いや、マジで100%できる。
それぐらい共通の趣味というのは強い材料だし、マッチングしやすいと思っています。
ガチで趣味に打ち込む人は、「それ以外のすべてを捨てている」という人もいると思うんです。
そういう人間にとって、自分の趣味を理解してくれて、さらに打ち込みやすい環境を作ってくれるパートナーの存在というのは理想的なんですよね。
かつての僕がそうで、運よくチョコに出会えたように。だから、Nconみたいな「共通の趣味」や「趣味への理解」をテーマにしたサービスは応援したいと思いますね。

チョコ: 私はプロゲーマーでありながら、「ももちの一番のファン」という自負があります。
自分が好きなゲームという領域で才能と実力を発揮しているももちのことを人間として尊敬できるからです。
私のそういう経験から、共通の趣味を持った2人はお互いのことを尊敬、尊重しやすい関係性が築けると思うんです。
Nconの利用者の皆さまが、趣味をきっかけに自分に合った素敵なパートナーと出会えることを祈っています!

本当に素敵なコメントをありがとうございます! これからも夫婦仲良く、運命共同体で頑張ってください!